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捨て子を救うために個人ができること

 

捨てられてしまう子どもの原因には、

想定外の妊娠や経済的理由などの様々な原因があります。

捨てられてしまった子どもたちは、

いったん赤ちゃんポストに預けられたり、

児童養護施設に入所したりします。

 

しかし、これらに共通しているのは、

一人の大人が多くの子どもたちに対応するということです。

子ども、特に幼い子どもにとっては、親の存在は非常に重要です。

 

確かに、一人の大人が多数の子どもの面倒を見ていても、

親代わりの方がいないよりは断然に良いということは言うまでもありません。

そこで、登場するのが個人の存在です。

養子縁組や里親という制度を使えば、

一人の大人が1人あるいは数人の子どもの養育をすることができます。

 

そこで、ここでは養子縁組や里親を例にとって、

「捨て子を救うために個人ができること」について説明していきます。

 

養子縁組について

 

まず初めに、養子縁組について説明します。

最近のドラマ等で養子や養子縁組という言葉を

耳にする機会が多くなってきていますが、

「そもそも養子とは何か。」や

「どうやって養子になるのか。あるいは養子をもらうのか。」などが

明確に分かっていない人は少なくないと思います。

 

養子縁組とは、血が繋がっていない者同士の双方が同意すれば、

親子関係を結ぶことができる制度です。

双方の同意のもと、養子縁組届を提出することで、

通常の親子と同様に相続の権利や扶養の義務が発生します。

 

その養子縁組の歴史は古く、最初に養子に関する法律が現れたのは、

701年に制定された大宝律令です。

しかし、昔の養子の考え方は、家系の存続に重きを置かれていたため、

現在の養子縁組とは内容が異なります。

 

現在の養子縁組は、誰でも20歳以上になっていれば、

独身であってもすることができます。

一方の養子側も、養子になる本人の年齢が15歳以上であれば、

養子になることができます。

 

また、本人に意志があれば15歳未満であっても、

法定代理人の承諾で養子になることができます。

他にも、養子を取る親は、

養子よりも年上でなければならない等、様々な条件がありますが、

それらの条件をクリアできれば、

誰でも養子縁組という制度を利用することができます。

 

では、少し前でも述べましたが、

なぜ養子縁組が必要なのかについて、次の章でくわしく紹介します。

 

養子縁組が必要なわけ

 

家・親・子のためという観点から、養子縁組制度は必要とされています。

まず初めに、家のためという観点について説明します。

家の家長の後継者には子どもが必要不可欠です。

 

しかし、何らかの理由で後継者を作れない場合、

養子縁組制度により養子をとり、家長を継がせることができます。

この理由から養子縁組制度は「家」のために必要ということが分かります。

 

次に、親のためという観点から、養子縁組制度は必要であるということです。

これは子を養いたいという親の欲求や、

老後の扶養を得たい等の理由があると考えられ、

これらの理由から「親」のために、養子縁組制度が必要であるとされています。

 

最後の子のためにという観点では、恵まれない子を救う等という理由から、

養子縁組制度が必要であるとされています。

 

しかし、実際は「子」のために養子縁組制度を利用していることは少なく、

「節税養子」や「婿養子」などの言葉ができるなど、

「子」のためには使われず、

「家」や「親」のために使われていることがままあります。

 

まとめ①

 

いかがでしたでしょうか。

養子縁組についてどのくらい理解できましたでしょうか。

養子縁組は相互の同意の下で行われなければならないにも関わらず、

「子」の立場を尊重しない現状は決して許されることではありません。

 

養子縁組の制度は、「家」や「親」の将来だけでなく、

「子」の未来も変えてしまう制度です。

 

それでは、次の章からは、里親という制度について説明していきます。

 

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里親について

 

養子縁組という制度以外にも、何らかの家庭事情により、

家庭での養育することが難しくなってしまった子どもを支援する方法として、

里親制度というものが存在します。

 

ただ、その内容等に知っている方は多くはありません。

「里親になるにはどうすればいいのか」や「里親はなぜ必要なのか」

などの疑問を抱いている人も少ないでしょう。

 

里親・里親制度とは

 

先ほどの養子縁組と同様、「里親」という言葉をドラマ等で

耳にしたことがある方もいらっしゃるかもしれません。

里親とは、家庭のある事情(病気、家出、離婚etc.)などによって、

家庭で暮らせない子どもたちを、

自分の家庭に迎え入れて養育する人たちのことを指します。

 

そして、その里親を制度化した里親制度とは、

そういった事情を抱えた子ども等に、

温かい愛情と正しい理解を持った家庭が、

養育するために必要な制度です。

 

子どもが成長していく上で、

家庭での生活で愛されて養育されることは非常に重要で、

里親制度はその観点においてとても有意義な制度です。

 

それでは、ここでなぜ里親縁組が必要なのかについて、

次の章でくわしく紹介します。

 

里親が必要なわけ

 

里親と里親制度について、理解していただいたところで、

この章では「里親が必要なわけ」について説明していきたいと思います。

前の章で成長に重要であると述べましたが、

具体的にはどうゆうことなのかについて解説します。

厚生労働省によると、里親家庭の役割は3つあるとされています。

 

1つ目は、「特定の大人との愛着関係の下で養育されることにより、

自己の存在を受け入れられているという安心感の中で、

自己肯定感を育むとともに、人との関係において不可欠な、

基本的信頼感を獲得することができる。」ということです。

 

人は愛されることで、自信が持てたり、

誰かに対する信頼感を獲得することがあります。

自分を愛してくれるものの一つが「家族」です。

 

つまり、家庭で育てることが難しくなった子どもは、自信が持てなくなったり、

誰かに対する信頼感を獲得できないまま育ってしまう可能性があります。

それを防ぐ一つの策として、里親制度が必要だということが分かります。

 

2つ目は、「里親家庭において、適切な家庭生活を体験する中で、

家族それぞれのライフサイクルにおけるありようを学び、

将来、家庭生活を築く上でのモデルとすることが期待できる。」ということです。

 

家庭で育っていない子どもは、

もちろん模範にできる家庭がなくなることになります。

そうなるとその子どもが将来、家庭を築こうとしても、

どうしたらいいのか分からなくなってしまう可能性が高くなります。

里親制度はそのような事態をも防ぐため、必要だとされています。

 

最後は、「家庭生活の中で人との適切な関係の取り方を学んだり、

身近な地域社会の中で、必要な社会性を養うとともに、

豊かな生活経験を通じて生活技術を獲得することができる。」ということです。

 

子どもは成長し、将来は社会人となります。

家庭は小さな社会であるため、その家庭を失ってしまった子どもは、

社会でうまくやりくりできなくなる可能性があります。

 

また、家事などを目にしていない子どもは、

その後の生活で生活技術を持つことができないため、

非常に生活しづらくなる可能性もあります。

 

これら3つの理由、里親制度というのは必要な制度です。

また、これらの理由を見て、

「里親になりたい」と思った方もいらっしゃると思います。

 

そこで次の章では、里親になるための条件を紹介します。

 

里親になるための条件とは

 

里親なることができるのは27歳以上です。

年齢の上限は決められていないので、高齢の方でも里親になることは可能です。

そのため、60代、70代の里親の方も少なくありません。

 

また、里親は夫婦でなくても、

未婚の男性、女性であっても里親になることは可能です。

以上をまとめると、

「26歳未満でなければ、誰でも里親になれる資格がある。」

ということになります。

 

ちなみに、

養育される側の子どもは、基本的に乳児から18歳までとされています。

以上からもわかる通り、里親制度は幅が広い制度となっています。

 

まとめ②

 

いかがでしたでしょうか。

養子縁組同様、里親になることは決して難しくありませんが、

その分、里親になる人は責任感を持つことが必要です。

子どもが欲しいという理由だけでなく、

その子と楽しい家庭を築くことも重要なことです。

 

その子の一生を大きく左右する場が、

「家庭」であることは言うまでもありません。

子どもの人生がより豊かなものになるために、

里親制度を利用してほしいと思います。

 

さいごに

 

子どもを救う制度は様々あり、

目的に応じてそれらの制度を使い分けることは必要だと思います。

 

そこで、今回説明しました、養子縁組や里親制度という制度は、

子どもが欲しい親と子どもとが密接な関係を築き、

家庭を形成することができ、子どもだけでなく、

親へも良い影響を与えてくれるでしょう。

 

しかし、親と子の距離間が難しくなることも事実です。

これらの制度が子どもたちのためにあるということを忘れず、

家庭を作っていただければと思い、その際この記事が役に立てれば幸いです。