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赤ちゃんポスト初めての設置

初めての設置

赤ちゃんポストが初めて設置されたのは熊本市にある慈恵病院でした。2006年に設置された赤ちゃんポストは赤ちゃんを産んでも育てることができない母親を対象としたものです。

設置にあたっては「赤ちゃんを救うことができる」との賛成意見や「子捨てを助長する」などの賛否両論が巻き起こりました。

「赤ちゃんポスト」という名前の由来はドイツの「ベビークラッペ」からきています。赤ちゃんポストを設置した慈恵病院は産婦人科をメインとした総合病院で養子縁組や望まない妊娠の相談なども受け入れている病院でもあります。

人工妊娠中絶や児童虐待、新生児の置き去りにするケースなどもあります。人工妊娠中絶の若年化は進んでいて2009年度では19歳では12.7%、18歳で9.3%との調査報告もあります。

赤ちゃんポスト設置の目的は「捨てられる命を救済する」ことにあり緊急非難的なものとしています。海外ではドイツのほか、オーストリア、ベルギー、イタリア、アメリカなど数か国に赤ちゃんを預ける施設があります。

国連の子供に関する権利条件に「親を知る権利が子供にある」とありますが、「ゆりかご」では匿名で預けることができるので将来、子供が親を知りたいとなった時に問題が生じる恐れがあるとされています。

 

賛否両論

2007年の「ゆりかご」設置後は賛否両論がありましたが、命を救うことができるので賛成という意見が約半数あり、子捨てを助長するなどの反対意見が約15%で、賛成意見が反対意見を大幅に上回りました。

しかし、2か月後に行った調査では「どちらとも言えない」の意見が約34%もあり複雑な気持ちの人が多いことが分かります。

開設当初は、慈恵病院へ里親を申し出る人やゆりかご基金への寄付などもありましたが、子供の将来についてや親を知る権利、子育てを奨励するなどの非難する人も多くいました。

当時の安倍政権の意見もゆりかごに関しては「あってはならないこと」と否定的なものでした。子育てがどうしてもできず、新生児を棄てることのないように救済措置をとっても政府に理解されず、県民は複雑な気持ちになりました。

 

「ゆりかご」という存在

慈恵病院の歴史は古く、創立は1898年(明治31年)になります。人工妊娠中絶は行っていない病院で、なるべく妊娠中絶は避けるべきという病院の方針から職員も自然と赤ちゃんの保護と安全について考えるようになっていました。

ゆりかご設置にあたっては、病院の理事長と看護部長がドイツの施設を訪問し、病院の職員と話し合いながら、さらに保護責任者遺棄罪や児童虐待防止法、児童福祉法など法的に触れないように検討し設置を決めました。

 

ゆりかごの仕組みとは

ゆりかごは病院の敷地内の隠れた一角に設置されており、扉はスチール製、横幅60cm 、高さ50cmほどになります。外にはインターホーンがあり、扉をあけ赤ちゃんが保育器に置かれるとナースセンターや新生児室にブザーがなる仕組みになっています。

その後は医師や看護部長などに連絡され警察署や児童相談所に報告され適切な措置が取られます。

 

※当団体の活動は慈恵病院とは関係ございません